2016年1月22日金曜日

正立像の月


図説月面ガイドという本を持っている。
ガイドというだけあって、月全体の写真から部分へと絞込みながらクレーターの名称を特定できるとても便利な本なのだが、写真はすべて倒立像だ。
天体望遠鏡に接眼レンズを付けて覗くと倒立像だから、ガイドとしてはこれで正しい。
私の最近の月写真は、全体像を直焦点撮影し、部分を拡大代撮影するようになってきた。直焦点撮影は正立像で、拡大撮影は倒立像になる。
昨年12月下旬からの写真は、拡大撮影したものは画像回転させて正立像にしている。さらに、どうせ回転させるのであれば、撮ったとおりではなく、月の南北を鉛直方向にそろえることにした。
 上の3枚は1月18日、ここから3枚は22日に撮影したもの。
このように画像の向きをそろえると、月がだんだん太ってくるのがわかりやすくなる...と考えた。
ただ、愛用の「月面ガイド」で地名を確認する際に、いちいち本を逆さにしないとわからなくなってしまった。これは不便だ。
ネット上に月面の地図や名所案内のような情報はたくさんあるのだが、やはり皆倒立像である。
 一人でへそまがりをやるといい事は無いということなんだろうが、まぁもうしばらくこの方法でやってみる。
一昨日と今日の写真を見比べると、どちらも拡大撮影はピントがもうひとつ合っていないような気がする。
合焦の方法を工夫し、さらに画像処理で工夫する必要がある。なかなか奥が深いな。
今後の方針として、谷を狙って撮ろうかと考えている。月面ガイドの写真と私の写真を比べると、谷の描写で差が顕著に出ているような気がするのだ。谷はクレーターより高低差が小さいのか、幅が狭いためなのか、カリカリに撮れていないと鮮明に写らないのではないかと思う。私は、こと遊びに関しては向上心がある。

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