2011年9月6日火曜日

地盤調査


 故あって、液状化地盤の判定に資するということなので、びーすけの庭を地盤調査研究のために貸すことになった。
地盤調査では、標準貫入試験という方法が確実とされている。実際に地下の土を試料として取り出すことができるからだが、左の写真のような大掛かりな装置が必要になる(比較のためにいつもの光景を画像内赤枠に掲載)。このスペースが確保できなければ調査できないし、また実際に立ち会ってみると、機械騒音が2日間ずっと続くことになる。また数人がかりで丸2日間かかったのだから、費用もかさむ方法だ。だから一般に戸建住宅の建築前調査に採用されることはごく稀であって、通常はSWSと呼ばれる別の簡易な方法が用いられている。これは実際に土の試料を取り出せる方法ではないのだが、間接的に土の性状を推定できるとされ、不同沈下の危険性等を推定して、建物基礎形式や地盤改良の要否の判断材料になっている。液状化するかどうかの判定にあたって、こうした簡易な方法からどれだけ正確な推定ができるのか、SWS法に工夫を加えればさらに推定の精度があがるのか。そんな事を調べたいのだそうだ。
2日間で15mの深度まで掘り進むことができた。記念に地下15mの土を爪の先ほど頂いたので、低倍率の落射照明付き双眼実体顕微鏡で写真を撮った。コリメート撮影なのでちょっとぼんやりだが、埋め立て部分よりさらに深い地層の土なのだ。眺めていれば何か感慨のようのなものがあるかと思ったが、専門知識の無い私にはただの砂。
初日は皆さん気にしないということなので、びーすけはいつものように庭をうろうろすることができたのだが、2日目は苦手な人が居たので裏に繋がれた。ちょっとストレスだったようです。

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